東北×ガーナ in なごや 

2011-12-02

 
11月27日に行ったイベント「東北×ガーナ in なごや」
お越しくださった方、ありがとうございました!
とてもあたたかい素敵な時間になりました。


当日参加者は56人。
中には大学生も多く、活気あふれるイベントとなりました。


大貝所長によるJICAとは?地球ひろばとは?といったお話からスタート。
東京にいる大野泉教授からこの日のために送られたメッセージの紹介や
Supporter’s Supportへの寄付受け渡しなど、
距離の離れた東京からのエールも加わりました。


大野先生から頂いた寄付14432円は
そのまま石巻で活動する菅野さんに受け取っていただき
石巻での活動資金として使っていただくことになりました。


そして、この日の主役
元青年海外協力隊員で現在は石巻に住民票を移して活動を続ける
菅野芳春さんのお話です。


まずはガーナ赴任中のお話から。
ガーナという国についてや協力隊時代に感じたことなどについて、
みんなどんどん惹きこまれていきます。
副村長に任命された時の写真が出た時には、笑いが沸き起こりました。


ガーナのビーズを使ってみんなでストラップ作り。結構難しいのです。


ガーナの女性がこれ一つを作るのに
普通であれば10円程度しかもらえていないというのにびっくり。
でも菅野さんの立ちあげたプロジェクトでは、
何とか生活できるようにと1つ作るのに150円ほどをガーナの女性に送っているのだとか。

またアフリカにこんなきれいなビーズがあるのは、
昔、奴隷貿易があった時に人と交換で渡されていたというお話もあり、
胸が痛みました。こんなにきれいなビーズに悲しい歴史が含まれているのです。


イベントの間は飲食自由。
ガーナのチョコレートとエチオピアのフェアトレードコーヒー。


そして、石巻の味噌かりんとうや味噌ピーナッツ、味噌おかきでおもてなし。
避難所になっていた渡波小学校の館長から教えてもらった一押しのお菓子。
高砂長寿味噌本舗というところのお菓子です。


後半はガーナバージョンから渡波バージョンに着替えて(しかも生着替え!笑)
今度は石巻でこれまでどんな活動をしてきたのかを聞きました。
最初から「自立支援」で入っているというお話、
先に繋がる避難所の運営の仕方にみんなの目も真剣です。
頷きながら聞いてくださってる人もたくさんいました。


名古屋でできることを共有しよう!ということで
参加者の中でも活動している方たちにアピールしてもらいました。

こちらはSupporter’s Supportも応援している愛知ボランティアセンター。
毎月11日に震災遺児・孤児のもとへ500円募金をするという
ワンコインサポーターズプロジェクトもぜひよろしくお願いします。


一人ひとりが自分にできること、見つけていきます。

  
最後はドラムサークル。
Happy Beat☆のくみんさんのファシリテートによって
みんが一つになっていきます。


最後は代表のマイカもファシリテートさせてもらいました。
その時感じたみんなのエネルギー・・すごかった!

 
「ラストは今日一番の祈りを込めて叩いてください。
 いい世界になりますように」

もっと良い言葉で〆られればよかったけど、
咄嗟に出てきたのがそれでした。

ダダダダダダダ・・・
せーのっ

 
ダーン。
で、みんなの太鼓の音がピタッと止んだ瞬間、
鳥肌が立って、泣きそうになりました。
実際泣いてくださってた方もいたと後で聞きました。


そう、この感覚を絶対に味わってもらいたかったのです。
一つになるというこの感覚。
言葉じゃないんですよね、体が覚えてる。

震災が起こった後、日常の中でも感じることができたその感覚は
日を追うごとに薄れてきていて。
テレビをつけて「またこのニュースね」と思う自分が
どこかにいたりして。

でも、そうではないのだと思ったんです。
何もなかったように、毎日を過ごすことはできるけれど、
そうではない生き方を選びたい。

だからこそ、体に誰かを想うその感覚を、
自分にできることを考え動くときのその感覚を
しっかり刻んで、それを頼りにまた毎日を生きていけるよう。
今日のイベントが自分の中で何かしら
栞のような役割をしてくれたら嬉しいな、と思っています。


この日の物販の売り上げは24400円

 
参加費300円×56人=16800円
支援金募金 14401円

合計55601円を菅野さんが代表を務める
協力隊OV有志による震災支援の会にお送りしました。
石巻の活動に引き続き使っていただく予定です。

来てくださった方、本当にありがとうございました!